免疫不全症不全症候群とは免疫不全疾患にかかると、細菌、ウイルス、真菌のような外敵による侵襲や、癌(がん)細胞のような異常細胞の攻撃から体を守る免疫システムの能力が損なわれます。その結果、免疫機能が正常であればかからないような細菌、ウイルス、真菌による感染症や癌が発症します。 免疫不全疾患には、出生時にすでに罹患しているもの(先天性、1次性)と、後年何らかの病気の結果などによって発症するもの(後天性、2次性)とがあります。先天性免疫不全疾患は、通常は遺伝性のもので、乳児期か小児期に罹患していることが明らかになります。先天性免疫不全疾患は70種類以上ありますが、いずれも比較的まれな病気です。むしろ後天性免疫不全疾患の方がはるかに一般的です。免疫不全疾患には、寿命が短くなるような病気もありますが、一生完治はしなくても生命には別状のないものもあります。治療により症状がみられなくなることもあれば、治療なしで消失することもあります。 免疫不全疾患は、免疫システム(免疫システムのしくみと働き: はじめにを参照)のどの部分が損なわれるかによって分類されます。白血球の1種であるBリンパ球の異常により抗体に問題が起こるもの、異物や異常な細胞を認識し破壊するのを助ける白血球であるTリンパ球に問題が起こるもの、あるいは、Bリンパ球とTリンパ球の両方、細菌を捕食して殺す食細胞、補体タンパクに問題が起こるものなどがあります。免疫システムの構成要素のうち、このように損なわれてしまったものは、欠落したり、数が減ったり、異常になったり、機能しなくなったりしています。 |