おうしんきゅうは鍼灸院

脊髄小脳変性症

脊髄小脳変性症と鍼灸

当院の脳疾患の鍼灸~『頭皮電針』

脊髄小脳変性症
当院では難病の脊髄小脳変性症の鍼灸治療に積極的に取り組んでおります。院長は日本と中国両国の鍼灸知識を持ち、両方鍼灸の優れた技術を取り入れて、施術を行っています。難病鍼灸治療についてよくマスコミに取り上げられてきました。当院は中医学(中国の伝統医学)の理論に基づいて、難病に対する鍼治療法を研究し、院長が長期間の臨床経験と研究で生みだした脳疾患のために独自の
『頭皮電針』法施術いたします。長い間大勢の脊髄小脳変性症の方々の鍼治療をしてきました。


脊髄小脳変性に対して鍼灸の仕組み

現在脊髄小脳変性を完治させることはできませんが、鍼灸治療によりある程度の症状改善と進行を遅らせることは可能です。運動失調や自律神経障害および起立性低血圧に対しては、鍼灸で多くの対症療法が工夫されています。鍼でツボを刺激することにより末梢血液循環や小脳内の血流をよくすることになり、症状改善にしていくと考えられます。また、西洋医学との組み合わせにより相乗効果が認められます。お薬の量を減らせたり、症状が悪化せず何年も維持されたこともあります。鍼灸治療によって脊髄小脳変性症の患者様の自然治癒力を引き出すことも一つの目的です。脊髄小脳変性症の方にとって常に一番良い治療をご提供して少しでも緩和されることに努めてます。ぜひご相談ください。

脊髄小脳変性症に対して以下の症状が改善されることがある。

(鍼灸治療は個人差や症状がよりますので、すべての方に効果が表れるものではありません)
  • ふらつきの改善、歩行時の安定感が増す。
  • 下り坂の歩行において力の調節がうまくいき、下り歩行しやすくなる。
  • 呂律が少し回るようになって、言葉も力が少し入るようになった。
  • 鍼灸で自律神経のバンラスを調整して、副交感神経が亢進し、自律神経障害(立ちくらみ,
    発汗障害,排尿・排便障害)の症状改善につながる。

施術担当の鍼灸師

脊髄小脳変性症治療の鍼灸師

OU  MOUSIN

  • 中国浙江省出身
  • 日本国家資格:鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
  • 社団法人:全日本鍼灸マッサージ師会会員
  • 中国鍼灸協会会員
  • 東京医療専門学校の卒後臨床研修講座講師
  • 世界鍼灸学会連合会認定:国際鍼灸師
  • 中国医学の鍼灸臨床学講師
  • 国立上海中医薬大学と鍼灸学術提携
安心して治療を受けていただけるように当院の脊髄小脳変性症に対して鍼施術は院長が担当しております。

脊髄小脳変性症とは何か

脊髄小脳変性症の症状と原因
脊髄小脳変性症 Spinocerebellar Degeneration(SCD)とは運動失調を主な症状とする神経疾患の総称です。小脳および脳幹から脊髄にかけての神経細胞が破壊、消失していく病気です。臨床的には小脳性運動失調を主徴とする。病理学的には小脳あるいは小脳に関連する神経路の原因不明な一次性の系統的変性を示します。したがって血管障害、アルコール中毒や癌に続発する二次性運動失調は除外されます。

有病率は人口10万人あたり2~4人とされている。男女比は1.5:1で男性にやや多く、各疾患別でも男性に多いようである。 各疾患別の相対頻度を示す。 発病年齢はfriedreich病、遺伝性痙性対麻痺は20歳以下に多く、晩発性小脳皮質萎縮症、オリーブ橋小脳萎縮症は40歳以上の発症が多いとされています。

脊髄小脳変性症の臨床像
脊髄小脳変性症と鍼灸治療について

    小脳半球の皮質の障害
  • 目標に向け運動を行った際、行きすぎ、足りないなどの測定障害がみられる。
  • 指・鼻試験、膝・踵試験陽性。
  • 患者の指や下肢の母趾で検者の指を正しく早く触れるようにさせると、
    最短距離でスムーズにいかず、途中で運動に段がついたり、ゆれたりする。
  • 上肢の回内、回外運動をさせると、不規則でゆっくりとする。
  • 筋のトーヌスは低下する。

    小脳前葉の障害
  • 歩行の失調がみられ、千鳥足となる。
    その他の部位の障害
  • 躯幹が前後左右にゆれる。言語失調として、ゆっくりとなり、
    一語一語の区切りが悪くなり、また爆発的になったりする。
  • 歯状核や結合腕が侵されると企図振戦が現れる。
  • 脊髄後索が障害され、深部知覚や位置覚が障害されても失調が生じる。
    この時は視覚でかなり代償される。
  • 上肢の回内、回外運動をさせると、不規則でゆっくりとする。
  • 筋のトーヌスは低下する。

代表的な脊髄小脳変性症の臨床像を以下に述べる

    friedreich病
  • 好発年齢20歳以下、常染色体性劣性。
  • 小脳性運動失調と深部知覚障害による運動障害が合併する。
    一般的に上肢より下肢に病変が強く認められる。
  • 腱反射消失。
  • 断綴性言語、眼球震盪がみられる。
  • 心筋症、不整脈などを伴う。
  • 経過は緩徐、進行性。
  • 錐体路徴候はほとんどみられない。
    遺伝性痙性麻痺
  • 発症年齢15歳以下。常染色体優性または劣性。
  • 下肢の痙性麻痺を主体とする錐体路症状が前面にでる。
  • ふつう小脳症状、知覚障害をみない。
  • 経過は緩徐進行性で、20年ぐらいで車椅子生活となる。
    オリーブ橋脊髄小脳変性症
  • 好発年齢40~50歳、男性に多いとされている。
  • 小脳性運動失調で発病することが多いようだが、歩行障害で気づかれる場合もある。
  • 発病後しばらくして錐体外路症状(パーキンソン様症状)をみる。
  • 錐体路徴候、排尿障害、ときに知能低下をみることもある。
    晩発性小脳皮質萎縮症
  • 初老または老年(50~70歳)に好発し、男性に多いとされる。
  • 小脳性歩行障害を主体とする症状を示す。
  • ときに錐体路徴候、知能低下を伴うが、錐体外路徴候は明らかではない。
  • 錐体路徴候、排尿障害、ときに知能低下をみることもある。

    西洋医学の薬物療法
  • 運動失調症状:筋力は正常なのに、筋肉が協調して動かず運動が円滑にできない状態というす。甲状腺刺激ホルモン・ 放出ホルモン
  • 錐体外路症状:大脳基底核などの運動調節が障害され、不随意運動が出現したり、運動がスムーズにできなくなったりすること。
  • 抗パーキンソン病薬
  • 錐体路症状:大脳からの運動の命令を伝達する経路が障害され、運動麻痺などの随意運動に関する異常が生じること。
  • 筋弛緩薬
  • 自律神経症状:汗の量や血圧などの調整を行っている自律神経の働きが乱れることにより様々な異常が生じること。 自律神経調整薬

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