突発性難聴

突発性難聴と鍼灸(針灸)

突発性難聴とは

突発性難聴とはは突然に生じる一側性の難聴、耳鳴、めまい、耳閉感などである聴力低下の程度は、全然聴こえなくなる重症例からなんとなくつまった感じがする軽症例まで様々です。突発性難聴では内耳の聴神経細胞(マイクロフォンのような役割をするところ)の障害によって起こる。原因ははっきりまだわかっていませんが、考えられるのは過度のストレス、過労、睡眠不足、心労などにより内耳を流れる血管が細くなり、聴神経細胞への栄養が足りなくなり、また、糖尿病、高血圧、中耳炎などで起きることもあります。

突発性難聴の西洋医学治療。突発性難聴に対しては内耳の血液循環を良くし、聴神経細胞自身を活性化するために副腎皮質ステロイド剤を使用します。聴力の程度によって内服だけあるいは内服と静脈注射の併用を選択します。病気の原因として心的ストレスが強いと考えられる場合、また耳鳴等のため眠れないことは治療結果にも悪影響を及ぼすため安定剤を併用することがあります。突発性難聴は軽症例・予後良好の条件がそろっていれば通常 2 週間以内に完治することが多く、治癒率は 80 パーセント程度である。突発性難聴の重症例で、特に糖尿病を合併していると治療自体が困難ですし治りも非常に悪いものです。

突発性難聴と鍼灸(針灸)治療

突発性難聴は発症したころは病院の治療を中心に行われます。突発性難聴は予後が悪いタイブや西洋医学で手に負えない難聴は鍼灸を試してみる価値があると思います。当院では大勢の様々な難聴の方が通ってきており、難聴は鍼灸治療によってよい効果が得られています。
臨床経験から見ると、ヒステリー性や精神的な要因による突発性難聴は鍼灸治療は効果的ですが、伝音性の難聴に対しては効果が悪く、中耳炎によって起こった難聴に対しては多くが無効です。不適応なのは中枢神経(脳)の病変で起きる難聴です。鍼灸治療は、刺鍼によって内耳血管の透過性が増し、聴覚末梢神経の栄養状態が改善され、まだ完全破壊されていない損傷部分にある種の機能を回復させると同時に、患者によっては過牛電位の振幅を増大させ、過牛の機能を向上させます。しかし、こういうことがなぜ起こるかについては、現在でもまだよく解明されていません。
中国では現代の鍼灸を使った突発性難聴の治療は1927年に発表された。50年代60年代に二回ほど難聴の鍼灸治療が盛んとなりました。鍼灸治療によって症例が積み重ねられ、さまざまな治療法が生み出されました。感音性の難聴の鍼灸治療の有効率は50%前後となっています。中国医学では突発性難聴は聴覚が低下して外界の音が聞こえない或いは聞きにくいものをいい、「耳聾」と称されています。二千年前に中国の古代医学書中にすでに記載されています。中国医学では怒りや恐れおよび悩むなどといった感情や、病気などで著しく体力を消耗したときに難聴が起こると考えられています。

当鍼灸院の突発性難聴の鍼灸治療症例と臨床経験

突発性難聴の鍼灸治療症例。
当院に鍼灸治療に訪れて突発性難聴が治った方の一部を紹介します。
ヤ・カ 会社員・43才:1ヶ月前、原因不明で朝起きたら急右耳が聞こえなくなっていた。病院の検査では、突発性難聴と診断され、二週間入院して大量の副腎皮質ステロイド点滴し、聴力は半分近く回復したものの、耳鳴りと耳づまり感が強く残っている。しばらく病院外来で通院するが、それ以上は症状が変わらない。その後血管拡張薬・ビタミンb薬を服用しながら、当院に鍼灸治療に来はじめる。週二回の治療を12回続けて聴力がほぼ正常に戻り、耳詰まりも気にならない程度まで改善されました。

ソ・サ 女学生20才:コンサートの翌日に急に左耳の聞こえが悪くなった。病院で騒音性突発性難聴と診断され、飲み薬をもらって自宅で服用していたが、一ヶ月以上経っても症状にほとんど変化がない。友人の紹介で当院を訪れ、15回の鍼灸治療で耳の聞こえがよくなって、違和感も残さずに完治した。病院で検査してもほぼ異常なしと言われた。

 

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