おうしんきゅうは鍼灸院

不眠

不眠(睡眠障害)の鍼灸治療について

不眠(睡眠障害)の鍼灸

不眠症(睡眠障害)の鍼灸治療
当院はストレスや精神的な疾患に対して鍼灸治療を積極的に治療を行っています。重症の不眠症を除いて鍼灸治療で7割近い不眠障害の方が完治したり、症状が改善することが認められています。当院では院長が長年の臨床経験と研究で生みだした独自の鍼灸治療法により精神的な疾患に対して効果を上げています。大勢の不眠症の方が治療にみえております。軽い不眠症は完治することが多く、また長く不眠症の薬を飲んできた方も症状が改善されたり、薬を減量したりすることも可能です。また病院の治療と鍼灸治療を組み合わせることにより相乗効果も認められます。当鍼灸院は東洋医学的な考えに基づいて患者さんの症状や不眠の原因を見分け、時間をかけて丁寧に治療していきます。鍼灸の最も適応となるのは精神的なものによる不眠とストレスによる睡眠障害です。鍼灸治療は精神的な興奮や自律神経の乱れを鎮め、全身調節をおこない正常な身体のリズムを取り戻すようにします。不眠障害の初期の方や軽い症状の方はぜひ鍼灸治療をお薦めしたいと思います。

メンタルヘルス疾患の鍼灸治療例

不眠障害
院長が鍼灸学校で不眠障害についての講演会
当院では東洋医学の鍼灸で自律神経失調症・不眠・ストレスなどメンタルケアを積極的に行っています。2021年度に経過観察した15名の症例の治療効果について調べてみました。発病になる前の状態を100%とすると
①治癒:(100~95%以上回復)2名(13%)
②非常に有効:(90~70%以上回復)4名(27%)
③改善あり:ある程度改善が見られたが完治までは至らない。7名(46%)
④芳しい効果なし:症状が改善されない。2名(1%以下)

次のような症状の方々が鍼灸治療に通ってきています
症例(一
初診:女性35才、会社員
主訴: 眠りが浅くて何回も目が覚める。夢をよくみる。朝に起きられない。 そのほか:一日中頭が重い、身体がだるい。落ち込む、不安感、息苦しさ、たまに動悸、めまい、冷え、下痢、食欲がない、目がかすむ等。
経過:様々な病院へ行った。初めに行った心療内科では、パニック障害だと言われ、パニック障害を専門とする心療内科に行けば、単に自律神経が乱れているだけだと診断された。病院によって診断がまちまちだったが、自律神経が乱れているという事だけは共通していたので、鍼灸に通ってみたいと思って来院。ご本人は薬が大嫌いので、安眠剤などは服用していない。

症例(二) 初診:男性32才、システムエンジニア
主訴:最近そわそわして眠れない。寝たと思っても、すぐまた目が覚める。そのほか:イライラ、小さなことで腹が立つ。肩、首こりがひどい、目の奥が重くて痛い、たまに頭痛がする。口苦など。経過:4か月前に職場内異動があり、仕事の量が増える一方、思うように仕事が進まない。職場の近くのマッサージや整体にも行ったが、肩こりが少し軽くなった程度で、睡眠障害がなかなか改善されない。ネットで鍼治療を知り、来院した。

症例(三)
初診:女性47才、主婦。
主訴:寝つきが悪く眠りが浅い。そのほか:のぼせ、冷え性、肩こり、片頭痛、便秘、よく寝汗をかく、手足のほてり、生理不順で最近は来なくなっている。経過:二年前から体が変だと感じていたが、周りの人によく怒りっぼくなったと言われている、じっとしていることができない。子供の将来や主人のリストラなどいつも不安。夜中によく目がさえて眠れない。口が渇しよく水を飲む。真冬でも手足がほてって布団から出ることがよくある。最近何か月がどんどん症状が出ている。病院で更年期障害と言われている。ホルモン剤を処方されたが、あまり改善されない。知人の紹介で来院。

不眠症(睡眠障害)と東洋医学のタイプ

東洋医学では、不眠症(睡眠障害)は「失眠」または「不寝」といい、心・肝の機能の変調によって起きると考えています。心の臓による不眠は寝つきが悪く、寝ても夢見が多く、肝による不眠は眠りが浅く、よく目を覚まします。東洋医学の古典医学書「黄帝内経」の中に「目不瞑」「不得眠」「不得臥」といった記述があり、不眠は昔からあった病気だということがわかります。原因としては,生まれたとき体質が弱い、食事の不摂生や感情の乱れ、ストレス、慢性病による体力の低下などが考えられます。

イライラしによる不眠症
このタイプは怒りっぽい。口が渇く、目が赤くなり、口が苦い、便秘などの特徴があります。
鍼灸治療のポイント:肝経のツボを使って治療を行います。

循環が悪いための不眠症
体に余計な水(痰・水毒)が溜まって、体が重だるくなる頭がすっきりしない症状があるのが特徴があります。
鍼灸治療のポイント:脾経に中心に鍼とお灸の治療を行います。

体力低下による不眠症
病気の後や加齢によるものが多いです。眠りが浅くなる、寝つきが悪くなるタイプです。
鍼灸治療のポイント:腎経に中心に軽く刺激でお灸と鍼を行います。

不眠症 (睡眠障害)について

不眠症 (睡眠障害)の特徴
機会性不眠症:騒音など外界からの刺激や一過性の精神的緊張や日常生活リズムの乱れからおこる不眠のことです。症候性不眠症:痛みや精神病、神経症など、おもに特定の病気が原因による不眠があります。不眠症(睡眠障害)は入眠障害、早朝覚醒、熟眠障害、まったく眠れないなどがあります。臨床的に問題とされるのは、不眠による精神的興奮の持続、自律神経の乱れなどの悪循環により症状が固着傾向になるものです。

不眠症の主な症状
入眠障害:横になっても寝つきが悪くなかなか眠ることができない。
途中覚醒:夜中に何度も目が覚めるもの。
早朝覚醒:早朝のまだ暗いうちに目覚めるものをいいます。躁鬱病、老人の人に多く見られる。
浅眠、熟眠障害:眠りが浅い、ぐっすり寝た感じがしないもの。老人や神経質な人に多く見られる。

    不眠症の原因
  • アルコール、カフェイン、薬物の取りすぎ
  • 心の病気(神経症、躁うつ病、精神分裂など
  • 神経の病気(痴ほう、脳血管障害など)
  • 環境(高所、騒音、寝苦しい暑さなど)によるもの
  • その他病気(がん、リウマチなど)の痛みによるもの

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