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   最近、よく耳にするようになった「生活習慣病」というのは、いったいどのような病気なのか、このコーナーで取り上げたいと思います。

生活習慣病とは  |  生活習慣病の発生要因 |   東洋医療の考え方と鍼灸臨床 |
生活習慣病予防  |  ツボで生活習慣病の予防 |

 
生 活 習 慣 病 と は

「体の負担になる生活習慣」を続けることによって引き起こされる病気の総称ですが、数年前は「成人病」と呼ばれていました。 生活習慣病にはいろいろな症状と疾患が含まれますが、高脂血症、糖尿病、高血圧はもちろんのこと、悪性腫瘍、脳卒中、肝臓病、腎臓病、骨粗しょう症なども生活習慣病に入ります。生活習慣に着目した生活習慣病ということです。 『食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群』とされています。


生活習慣と生活習慣病との関係

食習慣 糖尿病・肥満・高脂血症・高尿酸血症・循環器病・大腸がんなど。
運動習慣 糖尿病・肥満・高脂血症・高血圧症など
喫煙習慣 肺がん・循環器病・慢性気管支炎・肺気腫・歯周病など。
飲酒習慣 アルコール性肝疾患など。



三大生活習慣病
三大生活習慣病とは、がん・脳卒中・心臓病のことです。それらはどんな原因からくる病気なのか簡単に説明します。

@がん
悪性新生物 がんの原因については、いまださまざまな説が考えられています。DNA異常、細胞分裂異常、免疫機能の低下などの他に、運動不足により血液循環が悪化しカラダの中で酸素不足が起きるためとも考えられています。
A心臓病
虚血性心疾患 狭心症と心筋梗塞が主な病気です。心臓そのものに栄養・酸素を送る冠状動脈が塞がり、酸素不足となり起こます。喫煙や食活の乱れ・運動不足・ストレスなどによって血管が硬化し塞がりやすくなったところに、更に無理がかかると心臓を激痛が襲う事となります。
B脳卒中
脳血管疾患 脳に血液を送る動脈が詰ます・破裂するなどにより脳細胞の死滅が起こます。血管を詰まらせる食生活や、たばこ・ストレス・運動不足などによる高血圧が危険です。


 
生 活 習 慣 病 の 発 生 要 因


生活の乱れや悪い生活習慣を続けていることでなる病気ですが、病気を発症させその進行に影響を及ぼす生活習慣とは、
 (1)食習慣(食べ過ぎ・偏食)
 (2)運動不足
 (3)ストレス
 (4)喫煙
 (5)飲酒(飲みすぎ)
の5つが大きな要因にあげられています。 個人差のあるものなので病気のなり易さや、症状の進行は様々です。どの項目も体に極端に負荷をかけると体の調子が崩れる原因になり、この習慣を長期間続けることで一時的な疾患から慢性の疾患になってしまいます。また、生活習慣病に該当する疾患には、自覚症状がはっきり現れた時には、病気はすでにかなり進行しているものが多く、一度病気になると、完全に治癒する事は難しく、生涯にわたる治療が必要となります。診断された時点で生活習慣を改めることで進行を遅らせたり合併症の出現を未然に防いだりする事はある程度可能ですが、間に合わない事もあります。そうなる前に生活習慣を変え、病気にならない様にすることが大切です
 


生活習慣病予防
 
ブルスローの7つの健康習慣
米国のブルスローとエンストルムは1965年から30歳以上の男女約7000人について健康習慣を調査して、死亡率との関係を検討しました。その結果、以下に示す7項目中6項目以上を守っている人は、45歳時の平均余命が33歳であるのに対し、3項目しか守っていない人では、平均余命が21歳と12歳も短いことが明らかとなりました。それ以来この7つの健康習慣がよく取り上げられています。
 

ブルスローの7つの健康習慣

@喫煙しない
A毎日適度の運動をする
B深酒をしない、または酒を飲まない
C規則的な睡眠を7〜8時間とる
D適正な体重を維持する
E朝食をきちんと食べる
F間食をしない

 
 
がんにならない12条(国立ガンセンター)
 
色とりどりの豊かな食事に心がけ、バランスのとれた栄養を取る。
毎日、変化のある食生活をする。食べ物がワンパターンではいけない。
食べ過ぎは避けて、脂肪分を控え目にしよう。
酒はほどほどに飲もう。健康的に楽しく飲むのが大切。
タバコはできたらやめよう。どうしても吸いたい人は、本数を減らす。
緑黄色野菜をたくさん食べよう。ビタミンと繊維質の食物を多くとれるから。
塩辛いものや熱いものは避けよう。胃や食道をいたわることが大事。
焦げた部分は食べないようにしよう。遺伝子が突然変異を引き起こすから。
カビの生えたものは食べないようにしよう。発ガン物質があるかもしれない。
10 日光に当たり過ぎないようにしよう。太陽はいたずら者。
11 適度にスポーツをしよう。いい汗を流して健康保持につとめよう。
12 体をいつも清潔にしよう。気分もさわやか。



 
東 洋 医 療 の 考 え 方 と 鍼 灸 治療

鍼灸は予防に関して「未病を治す」という独特な概念を持っています。健康そうに見えるけれど、身体の中の崩れかけているバランスを直すということです。鍼灸治療でツボを刺激することより血液循環をスムーズにし、コリや疲労、ストレスを取り除く治療ですから予防医学と一石二鳥の効果があるのです。東洋医学では、体の変調を起こす要因として、精神的ストレス、食生活の乱れ、過度な労働、不摂生な性生活などがあげられます。これらの要因は、生活習慣病などでは、より一層関与していると考えられています。
鍼灸の生活習慣病に対しては、治療よりも予防が大切で、それはかつての急性感染症に対する予防接種とは違い、毎日の生活習慣を正すということです。古代の鍼灸治療家も病気を治療するより、まだ病気になっていない段階(未病)で予防するをよしとし、これを医療の最高目標に位置づけています。
生活習慣病(すなわち未病)の進行したかたち、成人病は合併症(脳血管障害、骨折など)の原因となり、ひいてはこれが痴呆、寝たきりの大きな原因となります。今こそ我々は「未病」という東洋医学の知恵を生かし、ライフスタイルを是正してゆかなければならない時代にきているといえるでしょう。




ツ ボ で 生 活 習 慣 病 の 予 防
ツボ刺激は身体の血流や免疫機能を向上させます。習慣病になる前に予防ためのツボです。ちょっとした食事の工夫など、フッと思い出した時に実行してみてください。何も考えないで日々ストレスを溜めて飲酒、喫煙、運動不足という生活よりは良いはずです。

ツボで生活習慣病の予防を。



場所
百会(ひゃくえ)

効能:
頭痛、自律神経失調症、全身の調整、など。イライラして頭に上った血をスゥーッと引き下げる働きがあります。

場所:
百会は、両耳を頭頂部で結ぶラインの中央にあり、つむじの手前にあります。

手技


 
場所
湧泉(ゆうせん)

効能:
精神的疲労を和らげます、全身の重苦しさを取り除きます。血や津液など循環不良に効くツボ。

場所:
足の裏の土踏まずからやや指寄りで、指を曲げた時にできるくぼみの中にあります。
    
手技



場所
内関(ないかん)

効能:
ツボの刺激は血液循環を促し自律神経の安定をもたらします。心臓疾患など循環系の持病の方におすすめたいです。

場所:
手首の横しわから二横指、中央にあります。
 

手技


   

場所
足三里(あしさんり)

効能:
体の免疫力や体の中の活動エネルギーを出させるツボです。消化と排泄をコントロールして、体をスッキリ元気にしてくれます。

場所:
下約10センチ(幅は指4本分)の向こうずねのすぐ外側にあります。
     
手技