顔面神経麻痺の鍼治療臨床例

当院の鍼灸治療の臨床例

過去の顔面神経麻痺鍼灸治療の統計
以下は過去の顔面神経麻痺の臨床例のデータの一部です。平成22年1月から12月までの1年で当鍼灸院に治療に訪れた顔面神経麻痺患者のうち、経過観察ができた84名の治療効果についてみてみます。顔面麻痺になる前の状態を100%とすると、
①治癒:機能的、外見的ともに問題なし(100~95%以上回復)・・・69名(82.5%)
②非常に有効:表情を作る際に若干左右に差が出る(90~80%以上回復)・・・11名(13%)
③改善あり:ある程度改善が見られたがそれ以上は戻らない(70%~50%)・・・3名(3.5%)
④芳しい効果なし:ほぼ完全麻痺状態(50%以下)・・・1名(1%以下)

顔面神経麻痺と鍼灸
①治癒と②非常に有効を合わせると全体の9割以上の方に好結果が得られています。また84名のうち発症してから1ヶ月以内に来院された方は53名で、その内訳は・治癒:35名・非常に有効:5名。やはり早期の治療開始は治癒率が高いと言えます。
③改善ありは、こわばりや表情に改善が見られたものの日常生活を送る上で不自由なところがでてしまう例(まぶたが閉じない時がある、逆に開ききらないときがある、口から水が漏れるなど)です。神経の障害部位がおそらく深かった方、顔面神経麻痺の再発で来院された方(初発時に完治せず後遺症が出ている)、発症してから時間が長期経過して神経再生の見込みが難しい方が多いです。5年、中には15年経ってからの初診という方もいらっしゃいます。治療によりいくらか動きがよくなったり顔の筋肉が柔らかくなったりするものの、回復できる程度にもやはり限りがあります。また、治療開始時に共同運動などが出てしまっていた方は、他の症状が改善してもその後遺症だけは残ってしまいます。顔面神経麻痺後遺症のうちの顔面拘縮は、治療後はしばらく改善するものの時間が経つと戻ってしまうということもあります。ただ、それでも本人があきらめていた顔の動きができるようになった例もあります。
④効果なしの方は交通事故や頭部手術など、顔面神経の障害部位が深かったり障害の程度が大きい場合で、そうなると若干の変化はみられるものの、大きな効果は期待できない場合が多いです。

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