円形脱毛症は突然、円形または楕円形の脱毛斑が発生し、拡大する脱毛症です。1カ所だけの場合や、多発性といって3~4カ所同時にできて融合する場合もあります。円形脱毛症は大きさも、爪ほどの大きさから手のひら大までとさまざまで、融合すると全頭脱毛、または全身脱毛におよぶ場合もあります。円形脱毛症の起こる原因は、残念ながら現段階でもまだはっきりと解明されているわけではありません。しかし、原因に関する研究が進みつつあることは確かです。たとえば、以前はストレスが大きな原因とされてきましたが、どうやらこれは必ずしも事実とはいえないことがわかってきました。円形脱毛症となった方の発症前の生活状況を調べて統計をとったところ、ストレスの強弱と脱毛は無関係であるという結果 が出たというのです。かわって最近、有力視されているのが「自己免疫疾患説」といわれるものです。これは、体を守るために存在するはずの免疫システムが、毛包を攻撃してしまうために脱毛が起こるという説です。 免疫系の異常が原因で起こる病気には、インシュリン依存型糖尿病やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患がありますが、実際にこれらの疾患を持つ人の場合、円形脱毛症が普通 の人より多く発生しているといいます。
円形脱毛症と鍼灸治療法当針灸院には各地から大勢の円形脱毛症の患者さんが通院してきています。鍼灸治療の適応症の中で円形脱毛症は当院の最も得意な疾患の一つに挙げられます。円形脱毛症に対して鍼灸治療に力を入れています。単発生と多発性の円形脱毛症のかた、発症したばかりの方や病院では回復が見られない方も鍼灸でよい効果をあげています。当院は東洋医学の理論に基づいて、脱毛症の方の体質を改善することによって、円形脱毛症の方にとって常に一番よい治療を提供いたします。当院の院長が長期間の臨床経験と研究で生みだした円形脱毛症の鍼治療法を行われています。また、中国最新の円形脱毛症の鍼治療法を研究し、積極的に取り入れて、日本人の体質に合わせる治療を行われています。円形脱毛症の針灸治療は1500年前の古典医学書でも記載されています。現代中国では1958年から局部を置いて刺鍼し、比較的効果を上げています。現在は普通の針以外は梅花針(ばいかしん)でで軽く叩いて刺激を与える)という療法もよく行われています。様々な実験結果では、梅花針などの方法は、毛包周囲の毛細血管の数を増やし、微小循環を促して毛球細胞の分裂活動を増加させることにより治癒させると考えられます。円形脱毛症に対する針灸治療の効果が認められ、その有効率はかなり高いです。
①O・Yさん 24才 男性 単発型脱毛症
10年前、局所に脱毛部分ができ、拡がってから一時回復したが、また脱毛部分ができ始めるようになった。来院時は後頭部に直径4センチ大の円形脱毛がみられたが、治療開始5回目くらいから細い髪の毛が生え始め、回を重ねるごとに発毛し、脱毛部分がなくなるまで改善した。
②F・Mさん 30才 女性 多発型脱毛症
頭頂部に脱毛部分が2箇所でき、ステロイド剤を服用。長髪のため探さなければ脱毛はわからないが、人前に出る仕事の関係上治しておきたく、発生からひと月後に来院。週に1~2回、ふた月の治療で、脱毛部が拡がることもなく大体生え揃い、脱毛がわからないくらいになった。
③T・Tさん 30才 男性 多発型脱毛症
脱毛部分が数箇所でき、それらがつながって全体的に脱毛し、生えている部分が少なくまばらな状態で来院。週2回・3ヶ月間の治療を続け、全体的に若干発毛し、中断する。二ヵ月後治療を再開した時点で、全体の半分くらい生え始めてきて、またひと月半ほど鍼灸治療を継続したが再度中断。その間も少しずつ発毛部が出てきていたので、さらに継続すれば全体的に生え揃うだろうと思われる。
④M・Aさん 27才 女性 単発型脱毛症
子供の頃に円形脱毛ができ、治ったりまた脱毛したりを繰り返し、来院時は後頭部に直径3センチ大の円形脱毛がみられる。月に3回くらいのペースで通院し、徐々に脱毛部が小さくなり治癒にいたる。
⑤H・Mさん 13才 男性 多発融合型脱毛症
喘息、アレルギー性鼻炎を併せもち、脱毛は頭部全体的におきている。発毛部分が限られ、全体の1割程度にとどまっている。週1回の頻度で通院。半年の通院で7割くらいまで発毛部分が増え、髪の毛も細かったところがだんだん太い髪となっていった。
円形脱毛症にも様々なタイプがあり、脱毛の程度や範囲、部位も人それぞれです。単発性のものや2~4箇所でも小さかったり脱毛が激しくなければ治癒に至るケースが多いです。個人差にもよりますが早い方では一ヶ月くらいで生え揃い、あとは伸びれば自然な頭髪になります。また、脱毛の症状が全身に及んで皮膚表面が鏡面のようにツルツルしている場合など、鍼灸治療で改善するのが難しいケースもあります。毎日目に見えて髪が抜け落ち急激に脱毛部分が広がる場合など、改善に時間を要するケースもあります。
円形脱毛症に対して東洋医学の考え東洋医学では、「髪は血余なり」といい、髪の原料は血液で、身体をめぐっている血液の余った分が髪の毛になると考えます。円形脱毛症になるのは血が滞ることにより、新しい血が髪の毛を栄養できなくなったものです。又、髪は「腎が司る」といい、腎が髪を守っているのです。腎虚のため髪の毛を潤すことができなくなって、円形脱毛症になるとされています。ストレスなどの精神的な原因で気が滞ることにより体のバランスが崩れたり内蔵機能や血行などにも影響が出ます。そのため末端の頭皮や毛に影響が出てきます。
当院はアシェット婦人画報社の『ラヴィドゥトランタン』
2004年2月号に紹介されました。
《東洋医学で円形脱毛症をゆっくり治したいなら》


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