頻尿と鍼灸治療
頻尿とはなにか
頻尿とは
頻尿は頻繁にトイレに行く状態を指します。水分を過剰に摂取した時や気温が急に冷えた時はトイレに行く回数が増えますが、そういう場合を除いて一日に10回以上トイレに行くような場合が当てはまります。また、日中はそうでなくても夜間に2-3回以上尿意を催して起きなければならない場合も頻尿といえます。トイレにすぐ行ける環境であればそれほど問題はありませんが、出先やトイレに行くことができない状況では大変不自由を強いられます。多尿とは一日の尿総量が多い症状で、3リットル以上ある場合を言います。
頻尿の原因
頻尿を引き起こす原因疾患として、下部尿路(膀胱以下の尿の通り道)に障害がある場合や脳梗塞や脳腫瘍などがあります。下部尿路疾患では、例えば膀胱炎では他に血尿、細菌尿などの諸症状がありますが、腎臓で生成された尿が少しずつ膀胱に貯留していくときに、通常ならばまだ容量があるにもかかわらず少量溜まっただけで尿意を催してしまいます。他にも前立腺炎や尿管結石、膀胱がんなどの疾患によっても膀胱がうまく機能せずに頻尿になります。また、緊張しているときなど、精神的なことによる(神経因性)場合も比較的多くみられます。
多尿を引き起こす原因としては、脳の下垂体または飲水中枢の障害、腎臓の尿細管の障害、糖尿病、また心因性の飲水過多、単純な水分の過剰摂取などが考えられます。
当鍼灸院の頻尿の鍼灸治療について
頻尿の鍼灸治療
当鍼灸院は大勢の泌尿器系疾患のかたが通ってきています。伝統的な鍼灸治療法によりよい効果が得られます。院長が長期間の臨床経験と研究で生みだした頻尿の鍼治療法を行っています。頻尿で悩んでいる方にとって常に一番よい治療を提供します。鍼灸の治療では、頻尿の背景にある原因を探り、正常にして、頻尿・尿漏れを改善していくことを目的にします。また、最近では細菌感染がないにもかかわらず、頻尿に下腹部の不快感、蓄尿時の痛み、残尿感(尿が残った感じがする)が合併する膀胱痛症候群/間質性膀胱炎という病気の存在が明らかになっていますが、鍼灸治療で、下腹部の不快感や痛みなどを改善させることができます。免疫力や抵抗力などが低下したことにより頻尿と神経性の頻尿が鍼灸治療の効果が期待できます。鍼灸で自律神経のアンバランスを調整して頻尿の症状を改善されることもあります。病院で検査を受けても特に器質的に異常が認められないけれど、トイレが近くて困るというようなケースはぜひ東洋医学の鍼灸の治療をお薦めたいと思います。
東洋医学と頻尿
東洋医学の概念には、頻尿や尿漏れなどの排尿に関するトラブルは、水分循環に異常をきたす「水毒・水滞」によって生じる症状です。さらに、こうした原因を作り出すのが、水の状態を調整している五臓六腑、「腎(じん)」です。腎といっても、腎臓というひとつの臓器だけを指すのではなく、排尿・排泄、水分代謝、ホルモンバランス、記憶力などを総合したはたらきを表します。腎の機能が衰える「腎虚(じんきょ)」という状態になると、「水」に関する異常が起こってくるわけですが、その一つの症状が排尿のトラブルです。また、寒くなるとトイレが近くなるように、こうした排尿トラブルの根底には「冷え」があると捉えています。前述した腎虚も冷えによってもたらされることが多いことが分かっています。そのほか、血の滞りで生じる「お血」も腎虚に関わることがあります。

