おうしんきゅうは鍼灸院

脳卒中後遺症

脳卒中後遺症の鍼灸施術

脳卒中後遺症
脳卒中の後遺症の早期の鍼灸治療が望ましいです。リハビリ一環として最初の段階から鍼灸を積極的に取り入れ治療を行うことより、後遺症の予防ができます。西洋医学との組み合わせにより相乗効果が認められています。当院では『頭皮電針』という鍼施術法を行っています。鍼と低周波の併用して頭中心に全身を行う鍼灸一つの施術法です。大勢の方々に鍼施術することで『頭皮電針』は脳細胞を活性化させる作用があります。脳卒中の後遺症で悩んでいる方はぜひご相談ください。

鍼灸は以下の症状改善が見られます

(個人差や症状及び発病時期などにもよりますので、
すべての方に効果が表れるものではありません)

  • 運動麻痺の改善、特に早期や症状が軽い方に効果が得られやすい。
  • 軽い言語障害の症状が軽減した。
  • 痛み、温度、圧迫感など感覚障害が軽減した。
  • 脳卒中後遺症による自律神経失調症が改善された。
  • 姿勢のアンバランスによる腰痛や手足の痛みどが解消した。
  • 脳卒中後遺症による手足のしびれやふるえが緩和された。
  • 精神障害やうつ症状が軽減した。
  • 家族と一緒にでないと来院できなかったが、一人で通院できるようになった。
  • 脳卒中後遺症のかたのQOL(生活の質)が高まった。

施術担当の鍼灸師

鍼灸師

OU  MOUSIN

  • 中国浙江省出身
  • 日本国家資格:鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
  • 社団法人:全日本鍼灸マッサージ師会会員
  • 中国鍼灸協会会員
  • 東京医療専門学校の卒後臨床研修講座講師
  • 世界鍼灸学会連合会認定:国際鍼灸師
  • 中国医学の鍼灸臨床学講師
  • 国立上海中医薬大学と鍼灸学術提携
安心して治療を受けていただけるように当院の脳卒中の後遺症に対して鍼施術は院長が担当しております。

脳卒中の後遺症について

脳卒中とは
脳卒中は出血性脳血管障害と虚血性脳血管障害の総称です。脳卒中は中国では「中風(ちゅうふう)」とも呼んでいます。
脳卒中の分類:
①出血性脳血管障害の脳卒中
脳出血 ・ くも膜下出血があります。くも膜下出血は、脳を覆っている膜と脳の間にある動脈にできたこぶ(動脈瘤)が破れて出血するものです。脳内出血は脳内に分布する細・小動脈が破れて出血し、神経細胞を破壊するものです。
②虚血性脳血管障害の脳卒中
脳梗塞 ・ 一過性脳虚血発作があります。
脳梗塞は、動脈硬化等のために動脈が狭くなったり、あるいは動脈や心臓内にできた血の塊(血塊)が、脳の動脈に流れ込み、詰まってしまうために、酸素やブドウ糖の供給が不足して神経細胞の壊死をきたすものです。一過性脳虚血は脳の細小動脈が一過性に詰まったり、細くなって血液の流れが減少して起きる脳卒中の一種で、たいてい数分から数時間で感覚が戻り症状は消失します。

脳卒中の危険因子
脳卒中の発症を促す危険因子には、さまざまなものがあります。多くの危険因子のなかでも、脳卒中の発症に最も深い関係があるのが、「高血圧、糖尿病、高脂血症」です。
①高血圧による脳卒中
高血圧は、脳出血にも脳梗塞にも、深くかかわっています。高血圧があると血管がもろくなり、血管が破れる直接の原因になります。また高血圧は、動脈硬化を促進させる、大きな原因でもあります。
②コレステロールよる脳卒中
コレステロールが多過ぎると、血管壁に沈着して、動脈硬化を促進し、脳梗塞のなかでも特に、アテローム血栓性梗塞を起こしやすくなります
③糖尿病は、脳卒中のなかでも、特に脳梗塞の大きな原因になります。血液中の糖(ブドウ糖)の値が、常に高い状態が続くと、血管壁にコレステロールが沈着しやすくなり、動脈硬化を促進します。 ④心疾患よる脳卒中
心臓弁膜症や心房細動などは、心臓の血流をよどませ、血液が固まりやすくなって血栓ができ、脳梗塞の原因になります。
⑤ストレスによる脳卒中
ストレスがたまったり、過労気味になりやすく、高血圧、動脈硬化を引き起こしやすいといわれています。

脳卒中の症状と徴候
脳梗塞(脳卒中全体の約60~65%)

  • 起こり方:発症して数十分から数時間は症状が進行する事が多い。
  • 右または左の半身(顔、手足)に力が入らない(片マヒ)。
  • 半身の感覚がおかしい(鈍い)、痺れる。
  • 左右どちらかの手足に力が入らない(運動神経マヒ)。
  • 言葉がしゃべりにくい(構音障害)、言葉がででこない(運動失語)
  • 他人の言うことがわからない(感覚失語)。
  • 視野の半分(右または左)が見えない(同名半盲)
  • 通常頭痛はない。

くも膜下出血(脳卒中の約15%)

  • 起こり方:突然、殴られたような頭痛で発症。
  • 頭痛が主症状で嘔吐を伴い、重症例では急速に意識消失。
  • 突然の頭痛だけのこともあり要注意。
  • 明らかな局所神経症状(片マヒなど)を伴わないこともしばしばある

脳卒中後遺症の特殊な鍼灸治療法(醒脳開竅法)

脳卒中後遺症の中国鍼灸治療法(醒脳開竅法)

脳卒中後遺症の中国鍼灸
醒脳開竅法(せいのうかいきょうほう)は脳卒中の急性期に発生する意識障害と後遺症に対する特殊針治療法です。当鍼灸院では「醒脳開竅法」を取り入れて鍼治療を行われています。この治療法は中国・天津中医学院附属第一病院・院長石学敏教授によってが近年発表されました。現代中国では最も有名な脳卒中の針灸治療法の一つです。石学敏教授は十何年もかけて実験研究と臨床を繰り返して確定されたものです。4005人の患者の臨床例の経過をみますと、この治療法で脳卒中に対して、著しい治療効果が出ました。しかも、その治療効果は明らかに伝統的な針治療法と薬物療法より優れることもわかりました。いまこの「醒脳開竅法」という治療法は理論と臨床とともに中国の針灸界の脳卒中治療の根本になっています。
「醒脳開竅法」の基本的な内容は以下になります。
①脳卒中・脳梗塞辨証分類:中国医学の考えでは脳卒中の辨証分類は「閉証」と「脱証」がある。主要な病理メカニズムは「閉証」ではおおく風火が内を閉鎖し、痰熱が詰まって起ったものである。急に昏倒し、人事不省となる。身体が強く硬直している。脈は滑脈。「脱証」は真陰が弱くなって、元陽が脱け出しそうになり、陰陽が離れかけている。急に昏倒し、目が閉じて口を開き、脈が細くて絶えようとしてる。
②脳卒中・脳梗塞治療法則:「閉証」の場合は熱を清めし、風を抑える。「脱証」の場合、陰陽バランスを整える。
③脳卒中・脳梗塞の経絡:陰経の経穴主とする。
針の施術は「瀉」を主とするといわれていて、まず双側の「内関」に1.0-1.5寸を刺して、旋撚法で瀉法を行う。施術時間は1分間。続いて「水溝」というツボに刺し、雀啄法で目に涙が出そうになるまで。三陰交は脛骨の后縁に沿って、針の先は後ろに向かって斜めに皮膚と45°に刺す。深さは1.0-1.5寸。旋撚しながら補法で行う。極泉は0.5-1.0の寸に入って、瀉法で旋撚する。委中にうつ伏せして少し曲がって穴を取って、針は1.0-1.5寸が、瀉法で旋撚する。合谷は針が二間に向けて刺す。瀉法で旋撚する。

東洋医学と脳卒中後遺症
脳卒中については、約二千年前の中国で「黄帝内経」という古典医学書の中にも記載されました。脳卒中を“撃仆偏枯(げきふヘんこ)”と呼んでいます。撃仆とは突然の卒倒、偏枯は半身不随のことです。脳卒中になることを「中風」と言います。脳卒中に対する多くの治療法を行ってきました。「黄帝内経」の中にも中風や偏枯に対する非常に高度な鍼灸の治療法が書かれていてます。鍼には筋肉のこりをほぐす強い作用や、血液や体液の循環を良くする効果を持つことも科学的に証明されています。最近では鍼に低周波電流を通した時に起こる筋肉の運動を利用して麻痺筋の力を強める治療も行われています。

こうすれば脳卒中が防げる

脳卒中を防ぐために①

脳卒中を予防するには、3大危険因子である、高血圧、糖尿病、高脂血症を防ぐことが重要です。これらの「生活習慣病」は、長い間のよくないライフスタイルが積み重なって、30~40歳代から表面化してきます。病気が発症しやすくなる40歳を過ぎたら、生活習慣病予防に、十分な注意が必要になります。まず大切なのが、偏った食事を改善することです。1日30品目の食品をとるよう心がけると、栄養バランスがたいへんよくなります。高血圧の予防には、塩分の摂取を、1日10g以下に抑えることが必要です。また、コレステロールを多く含む牛肉や豚肉などの動物性脂肪の摂取も、節制してください。エネルギーのとり過ぎに注意し、肥満の予防と解消をしていくことも重要です。肥満は、高血圧、糖尿病、高脂血症のすべてと関連するため、放置すると脳卒中にかかる危険性が非常に高くなります。肥満の解消や予防には、日常よく運動することも大切です。適度な運動には、肥満解消だけでなく、血圧や血糖値などを下げる効果もあります。生活習慣病の予防や治療に、最も適した運動は、ウォーキングです。無理をせず、話していても苦しくないペースを保って、ふだんからよく歩くよう心がけましょう。

脳卒中を防ぐために②

脳卒中を防ぐには、発症のきっかけをつくる危険因子を、できるだけ排除していくことも重要です。きっかけとなる要因の1つに、「多量飲酒」があります。日本酒に換算して、1日1合程度の適度な飲酒なら、血圧を下げたり、ストレスの解消に役立ちます。しかし、多量飲酒の習慣があると、かえって血圧が上がり、脳卒中を起こしやすいことがわかっています。 もう1つ注意すべきなのが、「喫煙」です。たばこに含まれるニコチンは、血管を収縮させて、血圧を上げます。また、血液中のコレステロールを増加させたり、赤血球を増加させて血液を粘っこくします。喫煙者とそうでない人の比較調査でも、喫煙者に脳卒中が多いことが知られています。喫煙者は、ぜひ禁煙してください。また、「肉体的・精神的ストレス」も、脳卒中発症のきっかけになります。休養をきちんととり、自分に合ったストレス解消法を見つけ、リラックスできる時間をつくりましょう。そのほか、「脱水」や「温度差」も脳卒中のきっかけになるといわれています。水分をこまめに補給したり、衣服で温度調節を心がけることも大切です。

 

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