おうしんきゅうは鍼灸院

アトピー性皮膚炎

当院のアトピー性皮膚炎の鍼灸について

アトピー性皮膚炎の施術

アトピー性皮膚炎は当院の得意な疾患の一つに挙げられ、アトピーに対する鍼灸施術に力を入れています。他の様々な治療法を受けても、病院では回復が見られない方も鍼灸で効果をあげています。東洋医学の理論に基づいて、体質を改善することによって、アトピーの方にとって常にベストな治療を提供いたします。院長が長期間の臨床経験と研究で生みだしたアトピーの鍼治療法を行っています。また、中国最新の鍼治療法を研究し、積極的に取り入れ、一人一人の体質に合わせる治療を行っています。西洋医学との組み合わせによる相乗効果も認められています。アトピーのかゆみの解消や皮膚再生などにもつながっています。長期間の副腎皮質ステロイドの副作用の軽減や頭痛やストレスによる不眠などの症状も改善されることが多く、鍼灸を使うことで治癒率を高めることができます。当院の鍼灸臨床データ上ではアトピーの針灸(鍼灸)治療の有効率が70%前後だったとされています。ぜひお勧めたい一つよい治療法です。

現代中国ではアトピーに対する針灸治療は1960年代後期から始まりました。最初はアトピーに対してお灸を使い多数症例を観察したところ確かに効果がありました。1980年代半ばになると中国で針灸で大規模な慢性的なアトピー治療が始まり、多くの中医病院の針灸科も中国針を取り入れた治療が行われ、様々な治療法が出ています。たとえばお灸、鍼、ツボ注射、皮膚鍼、耳鍼などがありますが、やはり中国鍼が一番多く使われました。この方法は効果が上がりやすいです。

アトピーの東洋医学の考え
東洋医学ではアトピーを風湿疹(ふうしつしん)と呼びます。古典医学書『備急千金要方』と『鍼灸資生経』という本の中に風湿疹の発病原因および治療法が記載されています。生まれた時の虚弱な体質で、その上に七情(ストレスなど精神的なもの)によるものや風湿邪(アレルゲン)の浸入により、気(エネルギー)と血液が調和しなくなり、経脈が流れなくなって、皮膚に気血がいかず、病気を引き起こすと考えられています。アトピー性皮膚炎は,現象的には皮膚と皮下組織の病変であり,東洋医学的には肺に属する「皮毛」と、脾に属する「肌肉」の病変であるから、アトピー性皮膚炎は脾肺病と考えることができます。それゆえ,大気汚染の状況や空調設備の環境および食生活の習慣や環境などと,密接な関係があります。
五臓の機能が失調すると少陽三焦を運行する気機の逆乱を誘発し、いずれも肺の宣降を失調させて咳嗽が出現し得ることを指摘しているが,アトピー性皮膚炎も同様に,五臓の病変が肺脾に波及すると,いずれもアトピー性皮膚炎を誘発し得るのです。
アトピー性皮膚炎には様々なタイプがあります。肺脾の疾患であっても、五臓の病変はいずれも本病を誘発し得るだけに、病機(病気におけるメカニズム)は複雑多岐にあります。とは言え,原因の特定が難しいことは何もアトピー性皮膚炎に限ったことではなく,大局的に見れば他の疾病と何ら異なることのない普遍的に共通していることなのです。 アトピー性皮膚炎だからと言って特別視する必要はなく,肺脾病との認識に立脚して中医学理論に基づく弁証論治を忠実に行うという基本的な営為こそが,最も有効な治療方法と言えるはずです。
東洋医学の基礎理論の知識を活用し、実際の臨床において病因と症状を把握することで鍼灸など東洋医学ではよい成果を得られています。

アトピーとは何か

アトピーとは
アトピー性皮膚炎とも言います。アトピー素因をもった人に慢性的にかゆみが発症する湿疹のことです。生まれつき、いわゆる遺伝で持つことが多く、親のどちらかがアトピー素因を持っていた場合約60%の確立で発症するようです。仮に両親ともにアトピー素因を持っている場合には確立が80%にも上ると言われています。これに現代の日常生活要因や欧米化した食生活、衣類や住居の変化、環境問題や大気汚染など、アトピーの原因となる要素は現代では本当に多いのです。

アトピーの主な症状
主に湿疹が各部位で見られ、またその痒みが長期間に渡って続くものです。その「かゆみ」はかなりしつこく、夜も眠れないほど強いです。表面はざらざらすることも多く、乾燥肌や敏感肌になりやすいのが特徴です
アトピー性皮膚炎の症状は年齢と共に変化する特徴があり、乳幼児は2ヶ月以上痒みが続き、一般的に顔や頭にできるのですが悪化すると、背中や手足にも広がってしまうことがあります。
小学生などの学童は思春期ごろには沈静化する傾向があり、症状が見られる部位も首の周りや肘や膝の裏側などの関節に発症することが多いのです。
成人で発症する場合は6ヶ月以上続くことが多く、顔や首、胸や背中など、手が届く範囲の部位が重症化する傾向にあります。アトピー性皮膚炎は皮膚の表面が白く粉をふいたような状態になり、乾燥してざらざらとしています。 痒みを長時間伴うため、無意識のうちに皮膚を掻いてしまうことによるひっかき傷から出血が各所に見られると思います。

アトピーが起きる要因
遺伝的要因のアトピー:ドライスキン(乾燥肌)体質という皮膚防御機構の低下に,アレルギー体質という刺激要因が重なり発症します。
後天的・環境的要因のアトピー:
洗剤・皮膚細菌感染(特にブドウ球菌による感染)・アレルゲン・物理的擦過(過度の垢こすりなど)で皮膚防御機構の低下に,皮膚細菌感染・化粧品・紫外線・ストレス・発汗・汚れなど刺激要因が重なり発症します。

アトピーのアレルゲン
植物系アレルゲン:影響を受けるのは主に5歳以下の子供に多いアトピーです。
卵白・卵黄・牛乳・小麦などが原因で卵・牛乳などの植物アレルギーは年齢とともに減少する。小麦・魚介類は大人でも原因になることがあります。
環境アレルゲン:生後6ヶ月ころからテスト陽性になってくる。主にダニ・ハウスダストで加齢に伴ってカビ・花粉なども原因となります。アトピー性皮膚炎、花粉症、気管支喘息は現代日本の三大アレルギーと云われています。アレルゲンはアレルギーを引き起す原因となるもので、確認されたものだけでも200以上あるといわれています。花粉、ダニの死骸、ホルムアルデヒドなどは代表的なもので、寒暖の差がアトピーのアレルゲンとなることもあります。

アトピー予防するには
アトピーの原因がいろいろ重なり合い、単純にひとつだけでないことが多いので、予防や治療の場合も根気よく続けることが、非常に大事であることは云うまでもありません。アトピーの原因となる食物は避けなくてはいけませんが、バランスの取れた食事療法をし、スキンケアをしながら皮膚を鍛えること、家ダニが非常に関与することから家の中を清潔にして、ペットも諦めなくてはならない場合もあります。

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