おうしんきゅうは鍼灸院

痛風

痛風と鍼灸治療

当院では痛風により痛みに対して積極的に鍼灸治療を行っております。足の甲など痛みを感じる部位にあるツボを使って、鍼と温灸による施術を行います。鍼の鎮痛作用を生かして、痛みの緩和とその解消ができます。代謝が良くなるために全身鍼灸治療も行います。病院の麻酔科やペインクリニックなどの局部へブロック注射を受けても、リリカなど痛み止めを服用しても関わらず痛みがなくならない方はぜひ受けてみてください。

痛風とはどんな病気

痛風とは血液中に含まれる尿酸が、非常に多くなる高尿酸血症によって、関節などで結晶化することで、炎症を起した状態です。

尿酸は、身体を形成する細胞内や、食物中に含まれる「プリン体」などから作られます。通常体内に存在する尿酸を「尿酸プール」といって、正常な状態では1200mgあります。これらは肝臓、腎臓、靭帯、腱、結合織などの組織に広く分布しています。このうち1日に700mgが、排泄されますが、ほぼ同量の尿酸が同時に体内で産生されて平衡を保っています。排泄は、2/3が腎臓で濾過されて尿中に、残りは腸管から行われています血液中の尿酸の正常値は、男性で3.7~8.2mg/dl、女性で 2.7~6.1 mg/dlと男性が高く、体液中では98%が尿酸ナトリウムとして存在しています。尿酸ナトリウムの生理的溶解度は 7.0 mg/dlですので、体温が下がると尿酸ナトリウムの結晶が析出して、痛風発作の危険性が増大します。そのため血液中の尿酸値が7.0 mg/dlを示す場合に「高尿酸血症」といいます。

高尿酸血症
尿酸は、遺伝子の構成成分であり、エネルギー源として常に体内に存在します。ですから、尿酸は常に一定量体内に存在しますが、産生が亢進した場合や排泄能が低下した時に尿酸値が高くなります。高尿酸血症の発症には、遺伝的要因に加え、環境因子も強く影響します。高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を合併することが多く、虚血性心疾患や脳血管障害の発症率も高めていると考えられています。尿酸値が7.0mg/dL以下であっても、上昇するにつれて生活習慣病のリスクも高くなります。特に女性では、血清尿酸値の低い段階からその傾向が著しく、注意が必要になります。

痛風(急性関節炎発作の病態)
高尿酸血症を放置すると飽和状態になった血中尿酸が関節腔内に移行し、結晶化することで痛風を起こします。尿酸は低温や血液のpHが下がる場合に結晶が析出しやすくなります。痛風発作は、関節腔内に脱落した尿酸結晶を貪食するため多形核白血球が浸潤し、白血球膜が破れ化学伝達物質などが遊離し関節炎を起こします。同時に関節腔内で乳酸産生が高まるためpHが酸性に傾き、さらに尿酸沈着を促進させます。

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