おうしんきゅうは鍼灸院

男性不妊と鍼灸

男性不妊の東洋医の学鍼灸治療

男性不妊のかたも通院してきています。東洋医学の理論に基づいて、男性不妊の原因や患者の体質をあわせて鍼灸治療を行われています。鍼灸治療により末梢血管の流れをよくして、自律神経のバランスを整えると、精巣の機能がアップして、精子の数を増やしたり、よい精子を作ったりすることが期待できます。また、鍼灸で職場でたまったストレスや疲労を解消し、体力をつけていきます。よりよい精子をつくるということが妊娠につながりやすいです。鍼灸治療の適応症の中で不妊症は当院の最も得意な疾患の一つに挙げられます。いままで当院は鍼灸治療で男性不妊症に対して良い効果を上げ、不妊が治ったと多くの方から喜びの声をいただいております。ぜひ男性の方も鍼灸の不妊治療をお勧めします。

男性不妊について

男性不妊症について
WHO(世界保健機構)が男女別不妊原因を調子したところ、男性のみ24%、女性のみ41%、男女共24%、原因不明11%と、近年では特に男性側に原因があるカップルが50%近くを占めています。かつては不妊というと女性だけの問題とされ、不妊は女性だけの問題ではないです。男性不妊の場合、その不妊原因のほとんどが、精子をつくる機能に関することです。最近は環境ホルモンの影響で男性不妊が増えているという報告もあります。whoの基準では、1回の射精量が2ml以上、精液1mlあたりの精子の数が2000万以上、運動率50%以上、奇形率15%以下を正常としています。この基準に達しない場合を男性の不妊症と診断しています。

男性不妊の原因
精液に異常がある場合が大体8割をしめており、そのような場合精液の見た目も普通で、痛みなどの症状は全く無いので、奥さんが産婦人科を受診して異常がなく、何度も説得されて仕方なく男性が精液検査をして初めて不妊がわかることがほとんどです。男性の正常の精液には1ccに2000万から1億の精子がいます。大体1回の射精で出る精液の量は2cc以上が正常ですから、その中には4000万から2億もの精子がいるわけです。1ccに2000万の精子がいない男性の場合乏精子症とされ不妊の原因となります。残念ながら乏精子症の8割近くが原因不明のものですが、明らかに乏精子症の原因とわかっていて治療可能な病気に精索静脈瘤という不妊に関係する病気があります。人間の体温は通常36度から37度ぐらいですが、精子が最も効率よくつくられる温度は34度から35度と体温より少し低めです。精索静脈瘤では静脈瘤という血管の束が睾丸の周囲にできて睾丸の温度を上昇させるために精子数が減り不妊となることもございます。 精索静脈瘤は手術によって治すことができ、手術をしない場合とくらべて妊娠率は約6倍という報告もあります。

男性不妊の障害について

男性不妊の障害は「造精機能障害」「精路通過障害」「性行為障害」の3つに分けられます。

【造精機能障害】
無精子症による男性不妊:
精液中に精子が一匹もいない状態。精巣や精巣上体に精子が存在すれば顕微授精を行うことができます。
乏精子症による男性不妊:
精子の数が少ない状態。基準をやや下回る程度であれば、タイミング法をおこないます。2000~3000万以下なら人工授精、300万以下では体外受精、100万以下なら顕微授精の対象となります。
精子無力症による男性不妊:
精子の運動率が悪い状態。経過や状態により人工授精、あるいは体外受精、顕微授精を行います。
精子奇形症による男性不妊:
奇形の精子が多い状態。正常な精子を選び体外受精、あるいは顕微授精をおこないます。

【精路通過障害】
閉塞性無精子症による男性不妊:
精管の一部が欠けたり、狭いため精子が通過できず、無精子症になっている状態
精巣上体炎による男性不妊:
結核や性行為感染症などによって精巣上体炎(副こう丸炎)を起こし、精管をふさいでしまった状態。
逆行性射精による男性不妊:
精液がペニスの方に流れず、膀胱へ射精されてしまう状態。

【性行為障害】
膀胱に精液が逆流する射精障害や、心因性の性交障害があると、男性不妊症の原因になります。

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