帯状疱疹後神経痛

帯状疱疹後神経痛について

帯状疱疹後神経痛とは
帯状疱疹にかかると痛みと小さな水ぶくれが現れます。皮膚の症状や痛みは普通そのうちに治りますが、皮膚の症状が消えた後にも痛みが残る場合があります。これを帯状疱疹後神経痛といいます。帯状疱疹は水痘・帯状疱疹ウイルスによって発生する病気です。このウイルスに感染すると、水痘(水ぼうそう)を起こします。水ぼうそうは多くの人が子供の頃にかかり、発熱や咽頭痛を伴い発疹を主な症状として、発症後1週間程度で治ります。しかし、水ぼうそうが治ったといってもウイルスが消滅したわけではありません。このウイルスは皮膚にできた発疹の知覚神経を介して神経の根元(脳神経節や脊髄神経節など)に密かに潜伏します。 帯状疱疹後神経痛は種々の原因によって神経障害が生じた結果に起こる痛みの症候群、いわゆるニューロパシックペインと極めて類似した特徴を有しています。帯状疱疹後神経痛の痛みの特徴は罹患部の皮膚表面に痛覚を含めた知覚低下や知覚脱出などの感覚低下が必ず認められる上に罹患部の皮膚表面及びその深部に焼けるような痛み、締め付けられるような痛みを訴えることです。帯状疱疹による皮膚びらんが生じてから移行するまでの期間については1ヵ月~6ヶ月以上などとする考えがあり明確に確定したものはありません。皮膚の症状が消えた後にも痛みだけが残り、その痛みがいつまでも続く場合があります。これを「帯状疱疹後神経痛」といいます。若い人の場合は、ウイルスによって破壊された神経の回復は良好ですが、高齢者では回復が困難で、帯状疱疹後神経痛が残りやすいといわれます。

帯状疱疹後神経痛の鍼灸治療

帯状疱疹後神経痛
当院では帯状疱疹後神経痛に対して鍼灸施術を行っています。鍼灸のことなら何でもご相談ください。

帯状疱疹後神経痛の症例報告

(1)I・Hさん 67歳 女性 
平成18年6/8帯状疱疹が発症して、お腹に水泡ができた。病院で処方された抗ウイルス剤で帯状疱疹は治ったが、神経痛がずっと残った。帯状疱疹後神経痛と診断された。主訴は「右脇腹の痛みと痺れ。痛みが強くて夜が眠れず、つらい。病院で痛み止めを出されたが、あまり効き目がない、その上、薬の副作用が強く、胃の調子も悪くなっている」当院の初診は11/12日、痛みと痺れの症状が出ている部位が多いため、まず帯状疱疹後神経痛による痛みの緩和を優先に考え、鍼とお灸を施術することにした。5回の鍼灸治療を行った結果、治療後には帯状疱疹後神経痛による患部の痛みと痺れが緩和された。継続治療の必要性を説明し、 一週間に2回の鍼灸治療を行った。二か月の治療でほとんど自覚症状がないくらい回復した。

(2)M・Hさん 57歳 女性 
発症:帯状疱疹で平成19年10/14から2週間入院し、ステロイド点滴、抗ウィルス剤服用。二か月で帯状疱疹の症状はなくなった。しかし、帯状疱疹後神経痛があり、薬では効果があまり芳しくない。医師に紹介されて鍼灸治療に来た。当院初診は平成20年3/8、右の上腕はビリビリ痛みが強くて、特に腕を使うと症状がひどくなる。最初の3回の鍼灸治療では効果が出なかったが、4回目から少しずつ帯状疱疹後神経痛による腕の痛のみ症状は和らいだ。治療する度に緩和するものの再発を繰り返すが、10回目位から痛みのない期間が長くなってきて、3か月で腕の痛みが取れた。腕を使っての日常生活には支障がないということで治療を終了した。

(3)A・kさん 38歳 男性 
発症:帯状疱疹が平成19年5/14。症状:帯状疱疹後神経痛による左おでこが神経痛と痺れ。病院の薬でおでこの痛みと痺れがとれない。当院初診は平成20年1/2、痛みと痺れの症状が強くないが、常に感じる。1回の鍼灸治療で効果を実感したようで、そのあと週一回で二か月間通院後、痺れは完全に取れたが、鈍痛はまだ少し残っている。

帯状疱疹後神経痛の鍼灸治療について 
帯状疱疹後神経痛の鍼灸の適応症です。発症時期や症状及び個人差によりますが、実際に施術してみないわからないところがあります。当院は東洋医学や伝統医学の理論に基づいて施術いたします。帯状疱疹後神経痛にいらっしゃる方々の喜びの声を頂いています。長期間にわたって薬などでなかなか痛みが取れない方が気軽にご相談ください。

帯状疱疹後神経痛と東洋医学
東洋医学の考えでは急性期の帯状疱疹の発病は外因が毒邪の侵入であり、内因が肝胆の湿熱などである。湿熱と毒邪が皮膚に停滞するために疱疹や痛みを引き起こします。
①気滞血お:疱疹がなくなっても激しい痛みが止まらないです。しばしば両脇の脹痛、不眠、胸脇苦滿などの症状を伴います。
②寒湿滞絡:気候が寒くなり、特に冷たい風にあたると痛みを誘発したり増強したりする。しばしば四肢の冷え、寒がりを伴います。
③気血両虚:痛みはひどくないが、なかなか治らないです。疲れると痛みがひどくなり、休むと軽減します。顔色が悪い、疲労倦怠、食欲不振など。

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