緊張性頭痛
なぜ緊張性頭痛が起きたか

緊張型頭痛の特徴
締めつけられるように痛む
両側か頭全体に、ギューっと締め付けられるような痛みや、頭全体に鉛が入った重く圧迫されるような痛み、後頭部が圧迫されるような痛みといった頭重感、圧迫感、締め付け感があります。
頭痛が、毎日のように起こります。一日中痛みが続くこともありますが、30分~数時間で、治まる場合もあります。また、午後になると、痛みが強まってくるのが特徴です。
肩や首筋のこりを伴う
緊張型頭痛では、頭痛に伴い、肩や首、後頭部のこり、背中こりや痛み、肩が重くてだるさが見られます。そのほか、ふらつきやめまいを伴うこともよくあります。
動かすと楽になることもある
頭痛の最中に体を動かしても、頭痛が悪化することはありません。むしろ、体操やマッサージをすることで、頭痛が楽になることもあります。また、片頭痛と異なり、光や音を敏感に感じたり、それらの刺激によって、痛み、だるさがひどくなることはありません。
頭痛の原因
緊張型頭痛は、精神的なストレスや身体的ストレスが原因で引き起こされます。①身体的ストレス:
筋肉の緊張型:頭や首の後ろの筋肉の緊張が原因です。不自然な姿勢を保ち続けていると、一部の筋肉が緊張したままの状態になります。肩こりを伴うことが多く、デスクワークやOA作業で長時間、うつむき加減で不自然な姿勢を続けたりすることが原因となります。さらに、この状態が毎日のように続き、身体的ストレスとして蓄積されると、その影響が脳にも及んで、緊張型頭痛が起こってきます。
②精神的なストレス:
精神的なストレスの原因はさまざまですが、その代表的なものとして、職場の人間関係や家庭内での問題などがあげられます。職場での人間関係のもつれや、両親の世話、子供の進学といった家庭内の問題が、精神的なストレスとして、知らず知らずのうちに蓄積されて、緊張型頭痛を引き起こします。
緊張型頭痛の予防
緊張型頭痛を予防するためには、心身のストレスを上手に解消することが大切です。身体的活動を十分行う。ストレスによって過剰に分泌された交感神経系ホルモンを筋肉活動で消費するという。基本的にはなるべく全身運動で、軽く汗をかく程度の有酸素運動がすすめられます。リラックスする。眠るといったような情動を沈静化し心身の疲れを癒そうとする方法。例えば:ゆっくり風呂に入る、好きな音楽を聴く、自然の中でくつろぐなど。また、自律訓練法、ヨーガ、気功、禅、瞑想法などがある。 ウォーキングやストレッチといった軽い運動を習慣化し、ゆったり、のんびりした時間をもつことが何よりの予防法であり、治療法でもあります。頭痛と東洋医学
古代中国医学文献では頭痛は激しい頭痛を真頭痛、風邪によるものを頭風痛、筋収縮性頭痛に属するものを頭項強急、頭風項痛と表現しています。中国医学では頭痛を大きく分けると三種類タイプがあります。それぞれの症状別に治療を行っています。
◎気、血虚タイプ頭痛
連続してジクジクする痛みが多く、過労により痛みが誘発されたり増強されたりします。顔色が悪い、切れ、疲労倦怠感、めまい、食欲不振、疲れ易いなどを伴う。舌◎淡濁タイプ頭痛
頭は重くて痛む、めまい、悪心、嘔吐、胸部や季肋部が脹って重苦しい、食欲不振、痰や唾を盛んに吐くなどの症状をを伴う。舌質は淡、舌苔は白膩。
◎淤血タイプ頭痛
頭痛は長年続き治りにくいです、痛む場所が一定しており患者はその場所を指し示すことができ、同部に圧痛があり刺すような痛みが多いです。時に鈍痛も見られます。舌質は紫色、舌苔は薄白。
緊張性頭痛の鍼灸治療

当院は緊張性頭痛の鍼灸を施術しています。緊張性頭痛の主な原因は精神的なストレスと身体的ストレスによるものです。鍼灸はストレス解消するツボを中心に施術し、心身のリラクゼーションができます。緊張した頭のまわりの筋肉や、頚、肩のまわりの筋肉を鍼灸でほぐして、頭痛の症状を緩和することができ、継続的に治療することで予防効果もあります。長期間の薬の服用で、薬が効かなくなった頑固な慢性化した頭痛でも鍼灸治療の効果が見られます。鍼灸治療のことならどうぞお気軽にご相談ください。