胸郭出口症候群
胸郭出口症候群とは何か
体の中心から手に向かう血管や神経は、鎖骨と肋骨の間にある胸郭出口と呼ばれるトンネルを通ります。このトンネルの隙間が狭く、中を通る神経や血管が圧迫される時に、首や肩から肩甲骨の内側にかけての痛み、手指の痺れ、重たいものを持ったり、腕を上に挙げるとシビレが強くなります。これを胸郭出口症候群と呼んでいます。年齢的には30代から40代に多いと言われますが、中には10代の人にも見られます。胸郭出口が狭くなり、手に向かう血管や神経が圧迫される原因は、さまざまです。長時間のデスクワークやOA作業や、なで肩や猫背などの体型や姿勢が原因だと考えられます。上から7番目の首の骨の形の異常で起こる場合があります。また首の骨から出て肋骨に付着している筋肉が姿勢により神経を圧迫したりするものもあります。あるいは転倒したり、追突事故で頚椎を捻挫した後にこの部分の筋肉が傷つき、後で症状が出ることがあります。
こんな症状がありますか?
胸郭出口症候群の原因
胸郭出口とは、鎖骨と第1肋骨の間にある隙間のことで前斜角筋と中斜角筋の間,鎖骨と肋骨の間,小胸筋の下を腕神経叢と鎖骨下動脈が通っていますが,それぞれの部位で,神経と血管が圧迫を受ける可能性があります。圧迫を起こす部位により斜角筋症候群、肋鎖症候群、小胸筋症候群といわれ、これらをまとめて胸郭出口症候群といいます。
肋鎖症候群は胸郭出口症候群の中で、最も多い病態であり、比較的後天的な原因の影響が強いと言われています。これは鎖骨と第1肋骨と言われる骨の間が狭くなり、腕神経叢(わんしんけいそう)といわれる神経の束や、鎖骨下動脈(さこつかどうみゃく)と言われる血管が圧迫されて手のしびれや腕の痛みが現れるものです。
斜角筋症候群は斜角筋とは、首の左右それぞれの前外側に付く前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋の3つの筋肉で構成されています。首から伸びている斜角筋という筋肉をくぐり抜けるところで圧迫されているものです 小胸筋症候群は過外転症候群ともいわれ,小胸筋の下で神経や血管が圧迫されて、手足の痛みや痺れ、手足の冷えなどの症状が見られます。小胸筋の過外転によって引き起こされ過度に力が加わった時に発症しやすく特に若い女性、運動不足、長時間デスクワークなど症状が出やすいです。
胸郭出口症候群の予防法
予防としては、姿勢を正しくすることが大切です。なで肩にならないように注意して、座っているときの姿勢も、肩を丸め、首を前に突き出すような格好ではなく、背筋を伸ばして座りましょう。
主婦の方であれば、高いところを掃除したり物をとったりすることがありますが、できるだけ腕を高く挙げないために踏み台や小さめの脚立を使うことは有効です。
日常生活では軽い症状の場合は肩を持ち上げる挙上運動や首の運動などがあり、首や肩の周辺の筋肉をリラックスさせ、同時に腕立て伏せなどで肩周辺の筋力を強化して、寝るときは腕による圧迫を避けるため、抱きまくらの上に腕をのせて寝るなどの工夫も一つの方法でしょう。
鍼灸施術について
当鍼灸院は胸郭出口症候群に対して鍼灸施術を行います。鍼の特有の鎮痛作用を生かして、急性の場合は鍼とパルス(電気鍼)を並行して施術を行うこともあります。慢性的な症状には鍼以外に温灸を使って患部を温めたりします。鍼灸施術により手に向かう血管や神経に圧迫を加えている筋肉の緊張をほぐし、痛みや痺れの緩和や改善ができます。
翁鍼灸治療院へのアクセス
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