おうしんきゅうは鍼灸院

冷え性

冷え症の予防と対策

冷え性とは

冷え症

冷え性とはからだの他の部分はまったく冷たさを感じない気温なのに、ある特定の部分だけが不快な冷たさを感じることを言います。頭痛、めまい、のぼせ、下腹部痛、不眠症、不感症などの神経症状を起こすことが多く、さらには下腹部の冷えにより、便秘や下痢、食欲不振になることもあり、循環器系障害や自律神経機能の失調、貧血、低血圧、ホルモン分泌障害、不妊症などが冷え性のおもな原因とされていますが、はっきりせず、とくにこれと特定できないのが現状です。

冷え性のタイプ

自律神経失調タイプの冷え性
冷え症の人にいちばん多いのがこの自律神経失調タイプです。 自律神経のバランスが崩れてしまっているために、末梢血管の循環が悪くなり、手足が冷えています。 主な症状:不安、無気力、イライラ、落ち込み、動悸、息苦しさ、頭痛、肩こりなど。

ホルモンアンバランスタイプの冷え性
思春期、妊娠、出産、更年期などホルモン分泌の大きな転換期で、肉体的にも精神的にもたくさんの変調があります。このタイプは冷え症とほてりが両方出ています
主なの症状:生理不順、最近、顔面のほてり、周期的頭痛、汗をかきやすいなど。

低血圧タイプの冷え性
低血圧の人は心臓のポンプの力が弱く血液が手足の先までなかなか届きにくいため手足が冷えている。血圧には個人差があるため、収縮時血圧(最高血圧)90mmhg以下を低血圧としているが、男性105mmhg、女性100mmhgを低血圧とする考え方もあります。
主な症状:立ちくらみ、めまい、冷え症、肩こり、下痢、便秘、食欲不振など。

貧血タイプの冷え性
代表的なのは鉄欠乏型の貧血です。血液の中に含まれる「ヘモグロビン」の量が減って足りなくなった状態です。欠食、過度の節食、偏食は、造血に必要な栄養素不足の原因になりがちです。このタイプでは手足はもとより、全身が冷えてしまうことになります。
主な症状:疲れやすい、 食欲不振、息切れ、顔色が悪い、めまい、立ちくらみ、息切れ、疲れやすさ、だるさ めまいなど。

冷え性(冷え症)の予防

冷え症撃退入浴法

冷え性2

冷え症を解消するには、低温長時間浴が基本
①「半身浴」低温長時間浴の代表です。湯船に下半身だけつかります。心臓から遠く、血行が滞りがちな下半身を集中的に温めると、溜まっていた血液が全身をめぐりポカポカになります。
②「温冷交代浴」も効果的。熱いお湯に半身浴でつかった後、湯船から出て手や足に冷水をかける。これを5回繰り返します。高温と低温という相反する刺激を与えると、血管が拡がったり縮んだりを繰り返し、血行がよくなります。

冷え性の日常生活

冷え性1

歩き方を工夫して血行促進
通勤や通学、お買い物。毎日の生活の中で、歩く時間はわりと多いもの。この時間を利用して、からだを温めてあげましょう。気軽に始める運動としては、パワーウォーキング(歩幅をいつもより広くやや速足で行います)が手軽です。時間に余裕があるなら、水泳やテニス、ジムに通うなど、定期的にスポーツをするのがベストです。
暖かく眠るためにひと工夫
冷え症

①靴下・・・一番簡単なのは靴下をはいて眠ることです。これだけで、足の冷えはだいぶ解消できるはずです。
②ふとん・・・ふとん乾燥機を、眠る10分ほど前に仕上がるようセットしておくのもいいでしょう。湿気のとれたふかふかのふとんは、それだけで保温効果がちがいます。
③パジャマ・・・コットンやシルクなど天然素材を使用したものを選びましょう。肌触りがよいうえ吸湿性にも優れているので、汗を吸い取りやすく、からだが冷たくなるのを防ぎます。
冷え性の対策 食事で冷え症を予防
冷え症の人はできるだけ温熱食(体を温める食べ物)を摂ることです。とはいえ、寒涼食をまったく食べないことは無理だと思います。そこで、寒涼食は温熱食と一緒に食べるようにします。寒涼食を炒めや煮込み料理のようにアツアツにして食べたり、温熱性が強いものを薬味として多めに使いましょう。例えば:さんしょう、唐辛子、日本酒などで調理するのもおすすめです。寒涼食品は炒めたり火をと通す調理法をすると性質がおだやかになるものも多いです。

食べ物の寒熱性のページ

冷え症のツボ押し

ツボ療法で冷え症を改善する方法を紹介しましょう。指圧やお灸をすることにより、冷え症だけでなくて、自律神経の働きを整い、血液循環もよくなって、健康に役立ちます。

冷え性の特効ツボ

冷え性対策法ⅰ

冷え性対策法2

ツボ名:三陰交(さんいんこう)
場所:内くるぶしの頂点から親指を除く指3-4本上の高さのところにあります。 効能:冷え性、生理不順など女性によく効くツボの一つで特に冷え性には重要なツボです。
手技:親指でツボに当て、ほかの指はスネをつかんで安定させ、深いところまでギューッと押し込んでいき、5秒ほど押して緩めます。

血流をよくするツボ

冷え性対策法a

冷え性対策法5

ツボ名:湧泉(ゆうせん)
場所:足の裏の土踏まずからやや指寄りで、指を曲げた時にできるくぼみの中にあります。 効能:
足の冷え性やむくみなど血や津液など循環不良に効くツボです。
手技:押しかたのコツは親指をツボに当て、痛くなるまで押しつづけます。

自律神経のバランスをよくするツボ

冷え性ツボ療法s


ツボ名:気端(きたん)
場所:足指の先端で両足全部で10個穴があります。
効能:足先の冷えを解消するツボ。指のまたは気が滞りやすいので刺激して通りをよくします。
手技:手指先でつまんで揉みます。少し痛みを与えるくらいで刺激してみましょう。


冷え症と中国医学

中国医学では冷え症は3つタイプ
タイプ
冷え性原因と主な症状
応対法
陽虚
(陽気不足による冷え)
陽気とは身体を温める働きのある気の事で、陽気不足になると寒邪に犯されやすく身体が冷えやすい。手足の冷えが強く、舌の色は赤みが少なく白く見える。温かい物を好み、尿の回数や量も多めである。
薄着はやめて、冷えているところを暖かくして、自分の持っている熱を大切に守る。身体を冷やす食べ物を避けよう。睡眠をしっかりとり、活動で消耗した体力を十分補給する。
血虚
(血の不足による冷え)
血虚とは身体を栄養する血の不足であり、血の不足により末梢の循環が悪くなる為に冷えを起こしやすい。身体が痩せて来たり、顔色も悪く、舌色が白っぽくて脈の力がない。
血を増やす食べ物を少しずつ取りいれる。例えば人参、ほうれん草、レバー、ゴマ、ひじきなど。充分な睡眠で血を補充する。軽く運動を薦める。
気滞
(気の流れが悪い)
イライラやストレス等により、肝の気が滞り、血が停滞してお血になりやすく、末端まで気と血が巡らず冷えを起こす。動悸や不眠、夢を多くみる。舌は紫色になる。
うまくストレスを解消する。適度な運動で汗をかき、体を温めたり利尿作用のある食べ物で余分な水分を上手に取り除くことが大切である。

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