おはようございます。
12/2(火)は通常通り診療いたします。
本日の診療受付時間は、以下の通りです。
午前 9:30 ~ 12:30
午後 14:00 ~ 18:00
東洋医学的に冬は寒さから身を守るために生命力を体の奥に蓄えておく季節と言われます。
身体はエネルギーの流れを内向きにして無駄な消費を抑え”気(き)”という生命エネルギーをため込もうとします。
この時期に夏と同じような生活を送っていると、ためるべき気が発散され、体熱を奪われ、心身ともに消耗してしまいます。
同時に冬は、”腎(じん)”の働きが弱くなりやすい季節です。腎は、排泄を司る腎臓の働きだけではなく、ホルモンバランスや老化、免疫にも関与します。
腎にはウィルスなどの病原体から身体を守る力も持っていて、体の奥底から温める働きもあります。
冬の時期は特に腎を養生する事が重要です。
先ずは服装です。十分に保温効果のある服装である事は重要ですが、それと同時に、腎のつぼがある足首、腰回りを中心に温め、そこから冷気が入らない服装を心掛けましょう。。
腎の養生のためには、先ずは、食事の塩分を控えめにすること。
水分を過剰に摂取しない事が重要です。
冬は寒さを克服するための体熱の産生などから、夏よりもエネルギーを多く使うため、他の季節よりも少し早めに眠り、十分な睡眠時間を確保しましょう。
食養生では、黒い食材は腎を養うとされています。
黒ゴマ・こんぶ・黒米・黒豆・やまいも・きくらげ・ナッツ等が良いとされています。
また、身体を温める属性のある食材もお勧めです。
人参・大根・根菜類(じゃがいも、さつまいもなど)、米、生姜、ニンニク、にら、ねぎ、かぼちゃなどが良いでしょう。
また、寒さの害が身体に及ぶと、血の巡りが悪くなってくる場合も有ります。
東洋医学的に言うと、血の働きが悪い”血虚(けっきょ)”や血の滞りをきたす”瘀血(おけつ)”という状態になります。
これらの状態には、少量の辛味を入れると血の巡りが良くなります。
辛みといっても、塩分をとりすぎると腎(じん)を消耗するため良くありませんので、唐辛子や和辛子を使いましょう。
しかし、大量の発汗をきたすほどに辛味の強いものは、その発汗によって身体の熱をうばい、かえって冷やしてしまう結果を生むので注意が必要です。
本日もどうぞよろしくお願いいたします。
翁鍼灸治療院 スタッフ
