今年は早くも梅雨入りが発表されてしまいました。
健康を害しやすい季節の始まりです。。。

東洋医学では、湿気が多いと体内の余分な水分(=湿)も溜まりやすいと考えています。
「湿」は体に溜まると「邪」となります。「湿邪」は、五臓では「脾」を犯しやすく、脾の主な働きである、水分代謝や消化吸収がうまくできずに、食欲不振、下痢、胃の不調、倦怠感、浮腫などの症状が、湿気の多い梅雨時期は発症しやすくなります。
また、湿邪は下半身に溜まりやすく、特に足がむくみやすくなります。そして、ねっとりとした性質があり、湿邪がへばりついた局部は、冷やされ、気血の流れが悪くなり、関節痛や神経痛へと悪化してしまいます。

様々な病を脅かす湿邪。
追い出すには、水分代謝を良くすることが大切です。

1.適度な運動をする。
・汗をかき、新陳代謝をあげることで、体内の水分の排泄を促します。

2.体を冷やさない。
・クーラーの強いところは避ける、または、ストールを持参するなどの対策を。
・冷たいものの食べ過ぎや飲み過ぎ、ビールなどの飲みすぎも体に水分を溜めてしまいます。

3.利尿作用の高い食材と取る。
・ハトムギ、インゲン豆、セロリ、トウモロコシ、たまねぎなどは、利水効果の高い代表的な食材です。
・切り干し大根、干し椎茸、麩、乾燥わかめなどの乾物も湿毒の除去効果が期待できますが、この時期、乾物はカビにお気を付け下さい。
・辛いものは発汗作用があり食欲促進にもなります。ただし、食べ過ぎにはご注意ください。

4.ツボの刺激(各ツボ、5秒を10回くらい押してみてください)
☆ 脾や胃の働きを良くするには。
・中脘(ちゅうかん):おへそとみぞおちの中央にあります。
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・足三里(あしさんり):膝のお皿の外側にあるくぼみから指四本分下にあります。

・豊隆(ほうりゅう):足三里より指5本分下の場所から1.5cmほど外のくぼみです。

体力勝負の夏に向けて体調を整えましょう!

スタッフ 田原

翁鍼灸治療院